デルタゼロ (Delta-Xero) DX1000, DX1525

 DX1000シリーズ各製品は『セルロース毛細管フィルター』の優れた特性を最大化する設計およびシステム構成になっています。小規模なオイルシステムから、オイル容量が十万リットルを超える大規模なタービンオイルの処理まで安定的に浄油できます。

 0.1ミクロンから100ミクロンを超える幅広い粒径の異物と水分(自由水・結合水)を除去することができ、ご使用の装置・機械本体の運転を中断することなく1カ月~数カ月の浄油をして頂くだけでオイルは新油と同等もしくはそれ以上の清浄度に再生します。いわゆる網目状のメッシュで異物をこし取るのではなく、 セルロース毛細管を内蔵したフィルターエレメントの容積全体でオイルの異物を受け止めるので目詰まりは起こりません。またフィルターエレメント一個あたりの異物吸着量は3~5kg以上にもなります。

 『セルロース毛細管フィルター』は、特殊な技術で樹木の管状セルロースを生物工学的に応用して製造されており、従来のどのオイルフィルターとも違った優れた性質を持っています。よくあるメッシュタイプのフィルターは、図‐B. のように繊維を圧縮して一定の大きさ以上の異物を通さない構造をとるのですが、 『セルロース毛細管フィルター』 では図‐A. のように筒状のセルロースの中を比較的低速でオイルを通過させ、セルロースの壁面構造で、0.1ミクロンという非常に微細な異物から100ミクロンを超える大きな異物までを捕らえることが可能になっています。メッシュタイプが取り逃がす微細な異物を優先的に捕獲し、徐々に大きな異物も捕えていく、まったく逆の順序でオイルクリーニングが進むのが 『セルロース毛細管フィルター』 の大きな特徴です。

 この性能のために、オイルの清浄度が新油(未使用油)と同等以上になるだけでなく、オイルの酸価を高める極微細な原因物質を捕獲・除去することも可能となり、オイルの酸価をコントロールできるようになります。また通常のフィルターで取り切れない酸化物が凝集・堆積してスラッジ、ワニス(ヴァーニッシュ)になるのですが、これらの原因物質(前駆体)も大きく凝集するまえに捕獲してしまうのでスラッジ、ワイスの発生もなくなります。そして数カ月をへて超清浄に浄油されたオイルは、機械内部に堆積・固着したスラッジ、ワニスをも、フラッシングをするように洗い流してくれるようになります。


   C. セルロース毛細管

   D. メッシュフィルター

 デルタゼロ(Delta-Xero)のセルロース毛細管フィルターでは、異物は一般のメッシュフィルター(図-D.)のようにフィルター表面ではなく、図‐C. のようにセルロース毛細管の内壁面でキャッチします。結果的にあらゆる大きさの異物をフィルターエレメントの容積全体で取り込みます。捕集する異物はフィルターエレメント1個あたり3~5kg以上にもなります。これが深層ろ過方式といわれる意味です。

 さらにメッシュタイプのフィルターを駄目にしてしまうゲル状(半固形)の異物や水分(自由水・結合水)を効率よく除去できます 。

 下のデータ(図-E.)は実際に日本国内の油圧機器(550㍑/68cSt)で浄油を行った例です。 セルロース毛細管フィルターで連続的に浄油を行った結果、新油よりも遥かに高い清浄度に達しています。これに比較して新油には酸化物質や微小なコンタミネーションなどオイルの劣化要因が 多量に含まれていますので、最低限の継ぎ足し以外にオイルの交換は行わないほうが機械保全のためにプラスになります。

             E. セルロース毛細管フィルターによる作動油の浄油例(550㍑/68cSt)

   新製品『DX1525』500ℓ / 68cSt以下の浄油に最適

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   火力発電タービン油の浄油実績 = NAS等級・00級 =
         <5年間オイル交換無し>



 デルタゼロ(Delta-Xero)の『 セルロース毛細管フィルター 』は日本でも既に金属加工、製紙、半導体製造その他の精密機械製造などで使用されています。その他に先進地ヨーロッパでは風力発電はもちろん、火力、水力の各発電タービン、建機、船舶、洋上プラットホームなどの幅広い分野に普及しています。また潤滑油、作動油、タービン油だけでなく、ディーゼル燃料を セルロース毛細管フィルター でクリーンにすることによって NOx など有害排気ガスが大幅に減少しています。