廃油ゼロのオイルフィルター

 潤滑油、作動油、タービン油など、水グリコールを除くすべてのオイルの現場で廃油ゼロを可能にし、持続可能な社会の実現(SDGs)に寄与するオイルクリーニング技術『セルロース毛細管フィルター』は、地球上でもっとも厳しい環境基準を定めるヨーロッパで、すでに広く普及しています。 この『セルロース毛細管フィルター』 は、オイルタンクからバイパス(オフライン)を用いて比較的ゆっくりとした流速でオイルを通すことにより、0.1ミクロンの超微細な異物と酸化物、その前駆体までも除去してオイルを新油(未使用油)以上の清浄度に再生にします。それと同時にオイルそのものが持つ油性を最大限引き出して、機械装置各部材の損耗を最低限に抑えて部材交換頻度を延長し、さらにブレークダウンを根絶します。ほとんどの場合、一回のブレークダウンで生じる損失額は 『セルロース毛細管フィルター を使用したオイル管理数年分の総投資額をはるかに上回るものになります。

    <限りある石油資源の無駄遣いはもはや許されません。>

 0.1ミクロンのオイルフィルターと聞くと、ほぼ100%のご担当者のかたが目詰まりを心配されます。実際には5ミクロン程度のフィルターを使いたいが目詰まりが激しいために10ミクロンのフィルターを使用せざるを得ないという保全担当者のかたからの声をよくお聞きするのです。しかし 『セルロース毛細管フィルター が捕集する異物粒径は非常に幅広く、0.1~100ミクロン以上のものまで、目詰まりなく、しっかりとフィルター内に取込むことができます。これは特殊な毛細管構造とその集合体による深層ろ過形式を採用しているためです。そのために乾燥重量1.8kg程度のフィルターエレメント一個で、3~5kg以上という驚異的な量の異物をフィルターエレメントの容積一杯に取り込んで安定的に保持することができるのです。

この海上プラットフォームに190ユニットのセルロース毛細管フィルター浄油機が設置された。ヨーロッパの海底資源開発には欠かせないオイルクリーニングシステムとして普及している。

静電浄油機をはるかに上回る『セルロース毛細管フィルター』の浄油力

 潤滑油は使用に伴い、熱、酸素、金属の相乗効果、更に含有する各種添加剤の分解、減耗が加わっ て劣化する。しかしそういった劣化の最大要因はオイルに混入している不純物である。従来より高性能浄油機としては、電気的方法によって超微細な粒子を凝集させて大きい粒子にして次にろ過を行う静電方式が用いられているが、『セルロース毛細管フィルター』では独自のセルロース製深層ろ過エレメントを使用することにより、単純な機構でありながら静電浄油機を遙かに凌ぐ浄油効果を実現している。 これによってオイルは常時新油以上の清浄度に維持され、機械、パーツの寿命を伸ばし、メンテナンスコストを削減することができる。是非とも本機を導入されますよう、ご推薦申し上げます。

JSD Ltd. 技術顧問 藤田 稔 *工学博士 技術士(化学)